妊娠　食事　食べ物　注意

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　妊娠中に注意するべき食べ物はたくさんありますが、医学的根拠があるものから、単なる迷信というものまで様々な食べ物があげられます。

　しかし実際に何であれば食べて良くて、何ならば駄目なのか、周りの意見、特にご年配の方の意見を聞いていると「じゃあ何を食べればいいの？」となった方も少なくはない筈です。

　そこで、注意するべき食べ物とそうでない食べ物を具体的にまとめました。おなかの中の子供の為にも、今一度、食事を見直してみませんか？

基本的に生ものはＮＧ！

　妊娠中は、妊娠していない時と比べて免疫力が落ちています。なぜならば、妊娠中に免疫力が高いままだと、母体がお腹の中の胎児を異物として攻撃してしまうからです。胎児の染色体や遺伝子は半分は父親のものであり、母親と完全に一致しません。その為、異物と判断されてしまうのです。

　免疫力が落ちると、普段は感染しないような病気に感染してしまいます。中にはお腹の中の胎児に影響を及ぼすような菌も珍しくありません。

　ここでは、その一部についても紹介したいと思います。

■魚介類

　魚介類を生食するにあたり、最も心配なのがノロウイルスです。ノロウイルスは、突然、嘔吐・下痢が起こり、食中毒の場合は、食後12〜48時間に症状が現れます。
　主に二枚貝からの感染が多くアサリ・シジミなどからも検出されます。また、感染した人の排泄物や吐物からも感染するため、注意が必要です。消毒にはアルコールは効きにくいため、市販の塩素系消毒剤（漂白剤）を希釈して使用します。

■肉類

　生のお肉を食べるにあたり、注意する病原菌はＯ-１５７とトキソプラズマです。

　Ｏ-１５７はニュースなどでも取り上げられることが多いのでご存知の方も多いと思いますが、家畜の大腸などを住処とする、非常に感染力のつよい病原体です。感染すると、４〜８日間の潜伏期間の後、激しい腹痛と下痢、血便が出ます。酷くなると合併症や脳症 、溶血性尿毒症症候群になることもあります。

　トキソプラズマは猫を最終宿主とする寄生虫です。感染経路は生のお肉の他に猫の糞や土の中などがあります。妊婦が初めてトキソプラズマに感染すると、血液中に流入したトキソプラズマが胎盤を介して胎児に感染し、水頭症や脈絡網膜炎を起こすことがあります。このような症状が出るのは初めて感染した場合であり、過去に感染経験があれば問題はないといえます。気になる方は、検診の際に医師に相談してみるといいでしょう。

■マグロ

　マグロの接種を控える理由は、少量ながらメチル水銀が含まれているからです。メチル水銀は普段健康な人が食べる分には便と一緒に排泄されるので問題はないのですが、妊婦が食べると胎盤を通して胎児に水銀が送られてしまいます。胎児は、このメチル水銀を排出することが出来ません。なので、メチル水銀の影響を受けやすいのです。

　メチル水銀の影響を受けてしまった胎児は、神経系の発達に影響が出るといわれています。とはいえ、その影響はわずかで日常生活に支障をきたすものではないようです。